編集長の試用体験記「IBM Rational AppScan」(1)6年で進化したこと | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.06.19(火)

編集長の試用体験記「IBM Rational AppScan」(1)6年で進化したこと

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「AppScan(アップスキャン)」という脆弱性スキャンツールを知らない本誌読者は恐らく少ないだろう。筆者ももちろん例外ではない。しかし、私がペネトレーションテストに取り組み始めた頃のAppScanといえば、フリーのスキャンツール「Paros」と同程度の信頼性しかなかった上に、価格が高いツール、もっぱらそんなネガティブなイメージを持っていたことを告白しよう。それから早6年が経過した訳だが、AppScanをペネトレーションテストの現場で見かけることは随分多くなっている実感がある。

一方で、効果的なツールを使って診断を自動化したり、社内で内製化したいというニーズは社会的に高まっている。AppScanは、どの程度この需要に応えることができるだろうか。今回筆者は、日本IBM社の協力を得て、そんな筆者の疑問を検証する機会を得たので、詳しくレポートすることにする。長文ご容赦願いたい。

Rational AppScan

●脆弱性スキャンツールとしてシェアトップ

AppScanはWebアプリケーションのセキュリティチェックツールであり、セキュリティの診断ツールとして、調査会社のIDC社やガートナー社の調べで、ともにシェア1位に君臨している。

今回筆者が試用したスタンダードエディションは、Webアプリケーションをブラックボックスとして検索するため、OSや言語、データベースの種別に関わらず外から診断して問題を見つけることができる。

通常人間がやるテストを自動化し、手作業よりもはるかに短い時間で、網羅性高く診断を実施することで、結果的にコストを大きく下げることが特徴だ。

指摘だけでなく修正方法の提示や、レポートを作成し、開発会社に渡して直してもらうこともできる。

●対話形式のインタフェース

診断の設定はウィザード形式で簡単に行うことができた。Webアプリケーションか、SOAPを使うWebサービスかいずれかを選んで、次に開始のURLを指定するとそこから自動的にリンクをたどってアプリケーション全体の診断を進めていく。



ログインの方法を指定することで、IDとパスワードを入力して、ログインして使うWebアプリケーションも診断することができる。



また、たとえば買い物カゴなど、特定のシーケンスで動かなければならない場合、必ずそのステップを通って診断してくれる「マルチステップ操作」を行うことができる。

●6年でAppScanが進化したこと

AppScanは、Javaスクリプトの診断機能も持っているため、Javaスクリプトを実際に実行して、そこから出てくるURLに対して診断を行うこともできる。

筆者が知っていた6年前と比べると、FlashやAjaxなど、いわゆるWeb2.0対応がなされている。また、パターン数が増え、セッション固定攻撃や、ストアドXSS等の攻撃への対応もできていた。フリーのスキャンツール「Paros」について冒頭で触れたが、取材協力の日本IBM社によれば、アップデートが何年もされていないParosの機能とは、現在そもそも比較にならないという話だ。(つづく)

Rational AppScan

(取材協力:日本アイ・ビー・エム株式会社/執筆:上野 宣)
《ScanNetSecurity》

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