ハッカーの標的となる航空交通管制(英民間航空局) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.10.17(火)

ハッカーの標的となる航空交通管制(英民間航空局)

国際 海外情報

 英国の民間航空局は、ハッカーが航空機の安全性にとって新たな脅威となりつつあると警告を発した。民間航空局によると、ハッカーは航空交通管制の通信を乗っ取り、操縦士に偽の指示を与える恐れがあるという。英国の航空交通管制が使用している周波数に侵入し操縦士に偽の指示を与えたり、また嘘の遭難コールを流したりする事件はここ数年増加の一途をたどっている。1998年の報告件数はわずか3件だったが、昨年は18件に増加した。

 幸運なことに報告された全ての事件は、操縦士が偽の指示であることに気づいたため、大惨事には至らなかった。しかし、もしも操縦士がその指示をうのみにしてしまったのなら、乗客もろとも生命の危機に晒されていただろう。

 この種の問題は、英国に限ったことではない。米連邦航空局(FAA)広報担当のJim Peters氏は「航空交通管制用の周波数を使用権限のない人物が勝手に使って偽の指示を出している事が時々ある」と述べた。FAAによると、そのような使用権限のない人が流す偽のメッセージを阻止するか、もしくはフィルターにかける技術はまだ開発されていないという。

 英国の航空交通管制協会の会長Richard Dawson氏は、空の通信を妨害するハッカーは将来、大きな問題を引き起こす危険性があると警告し「大惨事を招きかねない犯罪行為だ。しかし問題は偽の指示を出す犯人が移動しているため、電波の発信源を突き止めるのが非常に困難なことだ。ハッカーなどが使用する携帯用発信機を操作するには、ライセンスが必要とされている。しかし現状は、たった450ドルしかも通販で携帯用発信機を購入することが可能なのだ。この種の機器の販売に、より厳しい規制を課す必要がある」と述べた。
 米国で航空管制の通信を妨害した場合、最高で5年の禁固刑に処される。


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