「それはそうですが…そんなことをする人間とは思えません」 柳沢は、言い終えるとくすりと笑った。意味もなく笑うってのは、いやなクセだ。なんでこんなへらへらしたヤツが、緊急対応してるんだ?
お前の推理なんかいらない、と言ってやりたかったが、大事なクライアント様だ。あまり邪険に扱うわけにもいかない。
ほとんどの会社は、サイバーセキュリティのトラブルを表沙汰にしない。公的認証や認可が取り消されるとか、上場準備に支障が出るとか、取引先の信用を失うとか、そういう理由でだ。
近い将来、サイバー軍需企業の手を借りなければならないイベントがある。五年後に控えているオリンピックである。過去の例を見るまでもなく、オリンピックを挟んでサイバー攻撃が激化することは明かだ。オリンピックは、サイバーテロの恰好の標的なのだ。
2015年10月にマイナンバーの配布が開始され、2016年1月に本格運用が開始となるマイナンバー制度。マイナンバーを取得した企業や自治体の「安全管理措置」の考え方は、日本年金機構のインシデント以降、内部不正防止からサイバー攻撃対策へと劇的に変化している。
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社は、ラスベガスで開催されている 「Black Hat USA 2015」に出展し、SOCを含めたグローバルに展開しているセキュリティサービスを紹介している。
たまにいるんだよね。そういう粋がった野郎がさ。『攻殻機動隊』好きだろ。それとも『王様たちのヴァイキング』か?
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