株式会社Kaspersky Labs Japanは12月8日、2010年11月の「マルウェアマンスリーレポート」を発表した。レポートでは、11月に最も深刻な脅威となったのは、ユーザが正規のWebサイトを訪問するだけでPCが感染するドライブバイダウンロード攻撃であったとしている。インターネット上で検知されたマルウェアTop 20には、9種類のエクスプロイトがランクインしており、ドライブバイダウンロード攻撃で使用される3種類のリダイレクトとスクリプトダウンローダが含まれている。また、Java言語で記載されたマルウェアが最近2カ月間で著しく増えている。これらはドライブバイダウンロード攻撃でエクスプロイトと同じような働きをするが、被害者のPCにマルウェアをダウンロードするのに、エクスプロイトのように脆弱性を悪用するのではなく、URLクラスのOpenConnectionメソッドを使用している。11月のインターネット上のマルウェアランキングでは「Trojan-Downloader.Java.OpenConnection.bu」が首位になっており、このほかOpenConnectionメソッドを使用するマルウェアが21位と26位にランクしている。http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207581651