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2017.10.22(日)

アラブ世界の多くの人が検閲・発禁の裏をかくためにインターネットを利

国際 海外情報

概要:
 イスラム教の教えに反するとしてタリバン政権がインターネットの使用を禁止したものの、アフガニスタン女性革命協会(Revolutionary Association of Afghanistan / RAWA)のような団体は、政府検閲を回避する手段としてインターネットを利用している。、タリバン政権は2001年7月14日により“通俗”、“不道徳”そして“イスラム教批判”に関する情報へのインターネット・アクセスを公式に禁止した。(2001年7月17日付け、ID#104803) 。しかしながら、RAWAのようなグループは、タリバンによる非人道的な残虐行為を、http://www.rawa.orgにあるウェブサイトに掲載し外部の世界へ発信、イスラム過激派の警告を無視し続けている。 RAWAウェブサイトは、ブリッジポート(CT)他、数箇所の北米全土のホスティングサービスを利用している。

 Sohaila Danishは、近隣のパキスタンでRAWAの運営を行っている。 もし彼女や同胞がタリバンに捕らえられれば、掲載した内容に対する罪で即座に死刑が執行される。“私たちのサイトは、イスラム原理主義者に突き刺す一本の針に似ています。インターネットによる情報掲載の手段が無ければ他の国の人に我々の主張を聞いてもらう事も見てもらう事も困難であったと思います。このサイトは我々に自由開放の効果をもたらします "と彼女はサイトの運用について語っている。また、システムのアドミニでコンタクト先でもあるDanish氏は続けて次の様に述べた。

“物理的な事務所のようなものを設置すればタリバンの部隊に攻撃される恐れがありますので、ウェブは我々の活動のバーチャルな本部を設置したのと同じ効果があります。我々は場所を特定できる住所を持つわけにはいかないのでパキスタンの私書箱を住所にしています。住所はRAWA, P.O. Box 374, Quetta, PKです。我々の組織は20年来活動してますが、インターネットを利用するようになったのは1997年からで、全て独学でHTMLを学びました。”

 RAWAウェブサイトには、アフガニスタン関連のニュースやタリバンと戦闘状態にある米国の最新ニュースが入手できるサイトへのリンクを貼っている。しかし、このサイトでもっともショッキングなのはダウンロード可能なビデオ映像である。このビデオ映像は、アフガニスタン内部で活動するRAWAの地下組織員によって撮影されたもので、もしタリバンにつかまれば、これらの地下組織員は即刻死刑になる。
 恐ろしいビデオが入手できるウェブサイトは以下の通り:
> A public Qasa (slitting of human throats) by the Taliban in Kabul.
> A public execution of an Afghan woman in Ghazi Sports Stadium, Kabul.
> The Taliban using a crane to hang two men in public in downtown Kabul.

 RAWAは1977年に女性革命家Meenaによってアフガン人の知識人を集め形成された。Meenaは1957年にカブールで生まれている。 グループのウェブサイトによれば、次の様に記載されている。 " [Meenaは]根本主義者および傀儡政権の見解に対し怒りを持っており、それと戦う為に働いたが、1987年2月4日にパキスタンのクエッタで、KHAD(ロシアKGBのアフガニスタン支部)のエージェントによって暗殺された。RAWAの大義はアフガニスタンの自由、民主主義の確立、平和の実現および女性の権利を確立することである。”

情報ソース:
Assureconsulting.com Oct. 19, 2001
http://www.assureconsulting.com/articles/taliban.shtml
RAWA Oct. 19, 2001
http://rawa.fancymarketing.net/us-strikes.htm
Grassroot Good News
March Issue March 01, 1999
http://www.nonviolence.org/archivedsites/tpn/10.htm
RAWA Oct. 19, 2001
http://rawa3.hackmare.com/rawa/movies1.html
Salon.com Inc. Oct. 12, 2001
http://www.salon.com/tech/feature/2001/10/12/arab_internet/index.html


分析:
 米軍のタリバンに対する爆撃キャンペーン以前、アフガニスタンではコンピュータ使用したりインターネット接続に許された電源供給の時間は1日当たりほんの数時間であった。多くの国際的援助関連の職員はアフガニスタン国内で活動する際に衛生電話などの利用を余儀なくされた。アフガニスタンでインターネットを利用する人は限られているが、彼ら殆どの人がインターネットが禁止になる以前からパキスタンの電話回線よりダイヤルアップサービスやISPを利用している。

 タリバンがインターネットの利用を禁止する事で情報統制が出来たと考えているかもしれないが、アフガニスタン国外のサービスなどを利用し世界中のネットを通じてタリバン政権に対する情報攻撃が起こる事までは想定していなかった模様である。RAWAは引き続き情報を武器として大儀である人権を勝ち取る為、タリバンによって行われた残虐行為を世界中に知らしめる為、ウェブサイトを使用続けるであろう。

(詳しくはScan本誌をご覧下さい)
http://www.vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm

※この情報はiDEFENSE社( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただい
ております。情報の内容は以下の時点におけるものです
【12:11 GMT、10、22、2001】

《ScanNetSecurity》

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