2種類の新種ワーム「Kak」と「Irok」について警告(日本エフ・セキュア) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

2種類の新種ワーム「Kak」と「Irok」について警告(日本エフ・セキュア)

 日本エフ・セキュア株式会社は3日、地球規模で蔓延している2種類の新種ワームについて警告を発した。新種ワーム「Kak」と「Irok」はともに、電子チェーン・レターとしてEメールを通じて広がるタイプで、現在世界各国で猛威を振るっている。「Kak」は添付物がなくノーマ

製品・サービス・業界動向 業界動向
 日本エフ・セキュア株式会社は3日、地球規模で蔓延している2種類の新種ワームについて警告を発した。新種ワーム「Kak」と「Irok」はともに、電子チェーン・レターとしてEメールを通じて広がるタイプで、現在世界各国で猛威を振るっている。「Kak」は添付物がなくノーマルなEメールの形で届く。このワームはWindows95/98の英語版およびフランス語版で活動し、WindowsNTやWindows2000の環境では活動しない。また、同ワームは、Outlook Express 5.0がインストールされている場合のみEメールを介してさらに複製され、通常のOutlookには作用することはない。
 このワームによって作られたOutlook Expressのセキュリティ・ホールは、OutlookExpress Preferencesの中の‘Active Scripting’を使用不能にすることによって解決することができる。また、マイクロソフト社の「NASDAQ:MSFT」は、この問題を是正するためアップデートを行っている。アップデートは1999年8月から利用できるようになっている。

 一方、「Irok」は「IROK.EXE」という名称の添付ファイルの形で届く。このワームは、マイクロソフト社のWindows 95、98、NTおよび2000で活動し、マイクロソフトのOutlookが利用できる場合、Eメールを介してさらに複製される。IROK.EXE.が実行されると、「Irok」は、次回コンピュータが起動されると、Outlookのアドレス帳内の、60人分の個人やグループ(メーリング・リストなど)のEメールアドレスに対しメッセージを送りつけ、システムを改ざんする。また、同ワームはチャット・チャネルを介してワームを広めるために、mIrcチャット利用者を見つけ出し、チャット・チャネルの改ざんを試みたり、ローカル・ハード・ドライブ上で見つけ出したCOMおよびEXEプログラム・ファイルへの感染を試みたりするので注意が必要。

両ワームともF-Secure Anti-Virusの最新版にて検知可能
無料のF-Secure Anti-Virus試験版
http://www.F-Secure.com/download/purchase/

ワームに関するより詳しい技術情報およびスクリーンショット
http://www.F-Secure.com/virus-info/v-pics/
 
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×