サイレントクーデター 超限政変 エピローグ | ScanNetSecurity
2024.04.15(月)

サイレントクーデター 超限政変 エピローグ

頭の中に閃くものがあった。あれだけの力を持っている夏神がオレのところに来た理由がやっとわかった。

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「当然、相手も同じことを考えていて、こちらのアカウントに対して標的型攻撃を仕掛けてきています。しかしこの場合は先手が有利というわけではありません。ツイートだけからは相手のサーバーを特定できませんが、標的型攻撃からは相手のサーバーを特定できます。このあとは我が革命軍の精鋭が夏神とともにサーバーを攻撃しつつ、アカウントを乗っ取ります」

 冬野は冷静だが、そんなうまく行くのか? と思ったが、ちゃらちゃらしているようでこいつらの行動力と技術力はすごい。ほんとうにできるかもしれない。

「ほら、見ろ。すでにこっちはここまで解析済みだ。アジトのリサーチ班が核となるアカウントやトロールアカウントをリストアップし、サーバーを特定した。脆弱性も見つけたらしい」

 夏神が楽しそうにスマホをオレに向かって突き出した。画面は小さいし、なにが書いてあるのかわからない。

「ああ、そう」

 オレの素っ気ない返事に夏神はため息をつく。

「工藤さんは、今まで通りやっててくれればいいから」

 そのへんのハッキング大会になるとオレの出番はほとんどない。せこせこSNS世論操作を続けるだけだ。

 その時、スマホが鳴った。見ると廃島だった。オレは無言で「廃島」と表示されている画面を夏神と冬野に見せる。


《一田 和樹》

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