独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月26日、複数のWindowsアプリケーションに、DLL読み込みに関する脆弱性が多数報告されていると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。おもにインストーラ作成ソフトウェアを使用して作成されたインストーラや、圧縮解凍ツールで作成された自己解凍書庫ファイルなどが影響を受ける。こうしたWindowsアプリケーションは、実行時にWindowsのシステムディレクトリなどに置かれている正規のDLLファイルでなく、アプリケーションと同じディレクトリに置かれている同名のDLLファイルが優先される問題が存在する。この問題は、ユーザに気づかれずにマルウェアに感染させるなどの行為に悪用される可能性がある。JVNでは、ユーザおよび開発者に対して対策と対応を呼びかけている。