ここが変だよ日本のセキュリティ 第5回「2014年は脆弱性が豊作!セキュリティ担当者の憂鬱」 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

ここが変だよ日本のセキュリティ 第5回「2014年は脆弱性が豊作!セキュリティ担当者の憂鬱」

開発や運用、社内のITの予算や企画をしている人たちには脅威の大きさや、どう会社に影響するか分からない。実際、筆者も、発生の度に、彼らや役員にわかる文章に翻訳する作業に追われている。そこで何でこんなことになっているか、整理してみたよ。

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筆者と最愛の彼女
何だね君はぁ? 「どうも、汝の隣次元を愛せよ!遠方のカンファレンスに泊りがけで参加するときは、抱き枕を必ず持参する、2次元殺法コンビ参上ですよ! 今年は大きな脆弱性対応に追われたセキュリティ担当者も多かったと思う。更改作業で正月休み返上なんてことにならないことを祈っていますよ!」


●セキュリティ担当者の憂鬱

11月になり、今年もいよいよ終盤だけど、企業のセキュリティ担当者は、これまでになく役員や取引先、顧客からの質問に晒されたんじゃないかな。

WindowsXPのサポート切れのとき、「事前に分かっていたなら何でこんなことになったんだ!」って、ちゃんと説明したのに聞く耳を持ってもらえなかったために責められたセキュリティ担当者も多いと思う。

そんなセキュリティ担当者は、何かしら脆弱性の情報が出ると、すぐに対処しないといけない。通常の業務は恒常的にあるっていうのに、割り込んで優先対応しないといけない。なにしろ、もし万が一脆弱性を利用した攻撃が始まったり、世間一般、同業他社に後れを取ったってことになると、

「お前は分かっていたことなのに、何で事前に対応できなかったんだ」

って、物凄く責められる。

おいおい、事前に相談しても協力してくれなかっただろって、愚痴りたくもなる。しかし文句も言っていられない。そもそも有事に対応することが存在意義だから、全力で対処しないといけない。

そんな時に、報告に必要な確定した情報が直ぐには揃わなかったり、自社のサーバ環境がすぐに把握できなかったりする。そして、ネットから情報収集しようとすると、引っかかる。なぜだろう、分かりにくいんだ。

ま、それでもセキュリティ担当者ならじっくり読めば分かる。しかし開発や運用、社内のITの予算や企画をしている人たちも、同様にIPAやベンダーから入手した同じ情報にアクセスする。彼らには脅威の大きさや、どう会社に影響するか分からない。

実際、筆者も、発生の度に、彼らや役員にわかる文章に翻訳する作業に追われている。そこで何でこんなことになっているか、整理してみたよ。

《2次元殺法コンビ》

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