株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は5月30日、ロシアKasperskyが5月28日に公開したリリースの抄訳として、同社Kaspersky Labがデータを攻撃するサイバー兵器として数カ国で活発化している非常に高度な悪意のあるプログラムを発見したと発表した。国際電気通信連合(ITU)による調査中に新たに発見された、このプログラムの複雑さと機能性は、従来のすべてのサイバー上の脅威を上回るものとしている。Kaspersky Labのセキュリティ製品で「Worm.Win32.Flame」として検知されたこの悪意のあるプログラムは、ネット上でスパイ活動を行うために作られたもの。コンピュータディスプレイの内容や、標的にされたシステムに関する情報、保存されたファイル、連絡先データ、さらに音声会話などを含む貴重な情報を盗むことが可能となっている。攻撃の地理的範囲や特定のソフトウェアの脆弱性を利用していること、そして選ばれたコンピュータだけが標的とされていることなど、DuquやStuxnetなどとは異なった特徴を持つことから、超強力サイバー兵器に分類されている。