FISC のゴーサインの必要性を追加したことは大きな改善だ。FISC は調査の要請を断らないことで悪名高い機関だと言われている――だが少なくとも、そこにはいくらかの監督が関わることになり、それは自由参加型である現在の状況とは対照的だ。
NSA を監査する立場にある国会議員を、同機関が監視しているか否かに関しても、NSA は「否定することを拒否」した。そのような監視行為は以前に行われており、また多くの者はそれが今も続いているのではないかと危惧している。
Snowden のスキャンダルが発覚したとき、Keith Alexander 長官は、彼の機関が米国内外で 50 以上の攻撃を阻止したと主張していた。月日が経つにつれて、その「阻止された攻撃の数」は着実に減少している。
「世界中のあらゆる政府が、国境を通過する SMS メッセージをスパイしていると想定するべきだ。テキストメッセージの利用は、モバイルでできることの中で、最も安全性の低いものだと私は考えている」
この活動の背後にある目的は、数十年に渡って議論されてきたシステムの構築:つまり暗号化システムを破るために必要となる処理を大量に行うことができるコンピュータを構築することだ。驚くまでもなく、NSA が望むのは、まさにこういった類のものである。
Appelbaum は、この状況に関して米国の政治家と対話を試みたものの拒絶され続けたと語っている。このカタログは、およそ 6 年前のものである;NSA(推定年間予算:100 億ドル)が、この 6 年間に開発した新技術は誰にも予測できないもの、あるいは最悪の悪夢だ。
そのカタログによると、Cisco のハードウェアファイアウォール、Juniper Netscreen、ISG 1000 製品にはバックドアをインストールすることができる。また、Huawei 社のファイアウォール Eudemon には厄介なブート ROM が存在すると語られている
Judge 判事の論法は、コロンビア特別区判事(District of Columbia Judge)の Richard J Leon が下した 12 月 16 日 の判決と著しい対照をなすもので、それは Verizon によるスラーピングの合法性においても同様であった。
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