クラウド上のフォルダアクセス権が付与されたメール誤送信、コロナ陽性者一覧が閲覧可能 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

クラウド上のフォルダアクセス権が付与されたメール誤送信、コロナ陽性者一覧が閲覧可能

福岡県は1月6日、同県の新型コロナウイルス感染症対策本部(調整本部)で取り扱う新型コロナウイルス感染症陽性者の個人情報漏えいが発生したと発表した。

インシデント・事故
トップページ
  • トップページ
  • リリース(新型コロナウイルス感染症対策本部(調整本部)における個人情報の漏えい等事案について)
  • リリース(経緯)
福岡県は1月6日、同県の新型コロナウイルス感染症対策本部(調整本部)で取り扱う新型コロナウイルス感染症陽性者の個人情報漏えいが発生したと発表した。

これは2020年4月に、新型コロナ陽性者の入院調整のために調整本部が作成した陽性者のデータを医療関係者間にてクラウド上で共有を開始、11月30日に調整本部から医療関係者1名へ患者情報等が含まれるファイルが入ったフォルダのアクセス権が付与されたメールを送信した際に、本来送付すべきアドレスと酷似していた男性のアドレス宛に誤送信したというもの。同日中に、当該男性から宛先誤りの件、調整本部に連絡があり、即日、当該ファイルが含まれるフォルダに対し当該男性のアクセス制限対応を実施したが、個別のファイルへのアクセス制限がなされなかったため、ファイルのURLに直接アクセスすれば利用可能な状態が継続、2021年1月6日に一部報道機関からの取材により個人情報の漏えいが発覚した。

なお、クラウド上のデータは、調整本部から送られた特定のURL指定によりフォルダに直接アクセスするか、調整本部からアクセス権を付与された者しか利用できないようになっていた。

漏えいしたのは、福岡県内の新型コロナウイルス感染症陽性者に関する約9,500人分の氏名、居住地、年齢、性別、症状などが記載された患者一覧表。

調整本部によると現在、クラウド上にアップロードしているファイルについて全削除を実施し、全ての者が閲覧できない状態となっている。

調整本部では対象者に事実関係を案内するとともに謝罪を予定、また個々のファイルへのアクセス状況について調査を実施している。
《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

インシデント・事故 アクセスランキング

  1. ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

    ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

  2. 富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

    富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

  3. 東京海上日動火災保険 提携先の税理士法人にランサムウェア攻撃

    東京海上日動火災保険 提携先の税理士法人にランサムウェア攻撃

  4. イセトーへのランサムウェア攻撃で伊予銀行の顧客情報が漏えい

  5. 東京ガスエンジニアリングソリューションズのネットワークに不正アクセス、約 416 万人分の個人情報が流出した可能性

  6. NTTPCのクラウド「WebARENA CLOUD9」5月8日から障害継続中(NTTPC)

  7. マイクロソフト、CrowdStrikeに起因する障害への支援について発表

  8. 急激な CPU 負荷増大で発覚 ~ 岩水開発のサーバがクリプトマイニング型のマルウェア XMRig に感染

  9. 高松市のコンビニ交付サービスでの証明書誤交付、個人情報保護委員会が富士通 Japan に行政指導

  10. 損保ジャパンからの出向者が関与か ~ トータル保険サービス顧客の契約情報漏えい

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×