金融庁は4月7日、「新型コロナウイルスに乗じた犯罪にご注意ください!」とする注意喚起を発表した。これは、新型コロナウイルス感染症の発生に乗じ、不審な電話、メール、ショートメッセージ(SMS)やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、Webサイト等が確認されていることを受けたもの。具体的な事例としては、労働局職員を騙り、「新型コロナウイルス対策で助成金が出る。マスクも送付する。手続きのために口座を登録してほしい」などと電話をかけ、ATM へ誘導、お金を振り込ませようとする事例、「マスクを無料で送付する」「マスクを購入できる」といったメールやSMSが届き、メッセージ内に記載のURLにアクセスするとフィッシングサイトに誘導され、クレジットカード情報等の個人情報を騙し取ろうとする事例が確認されている。また、SNS等において、「個人間融資」や「給与の買取り」をうたって、違法な利息による貸付けが行われる事例や、政府系金融機関等による融資のあっせん等をうたって、高額な手数料を要求する事例なども確認されている。金融庁では、心当たりのない電話やメール、Webサイトには十分に注意し、少しでも不審に思ったら、警察(最寄りの警察署又は全国統一番号の警察相談専用電話「 #9110 」)や金融庁金融サービス利用者相談室( 0570-016811( IP電話からは 03-5251-6811 ))に情報提供・相談をするよう呼びかけている。