独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月1日、シャープ株式会社が提供する複数の住民基本台帳用 IC カードリーダライタのドライバソフトインストーラおよび動作確認ツールに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。NTTコミュニケーションズ株式会社の東内裕二氏が報告を行った。「RW-5100 ドライバソフトインストーラ Windows 8.1 用 バージョン 1.0.1.0(RW5100V1.0.1.0_win8.exe)」など(別表参照)には、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう複数の脆弱性(CVE-2017-2189、CVE-2017-2190、CVE-2017-2191、CVE-2017-2192)が存在する。これらの脆弱性により、インストーラや動作確認ツールを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。