独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月6日、Apache Software Foundationが提供する「Apache HTTP Web Server」にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.5。「Apache HTTP Web Server 2.4.17 から 2.4.23 まで」は、実験的(experimental)モジュール mod_http2がHTTP/2プロトコルの処理において、リソース制限が適切に行われていないことが原因でDoS攻撃を受ける脆弱性(CVE-2016-8740)が存在する。JVNでは、Apache HTTP WebServer 2.4.23 に対してはパッチが提供される予定であり、一時的な回避策として設定ファイル内の 'Protocols' 行から 'h2' および 'h2c' を削除することで HTTP/2 を無効にすることを挙げている。