11月8日に予定されている米合衆国大統領選挙。民主党のヒラリー・クリントン候補、共和党のドナルド・トランプ候補の対決となりましたが、失言の多いトランプ氏に対し、着実に信頼を積み上げたクリントン氏が、選挙戦を一歩リードしていると見られています。ただ、いまだくすぶり続けているのが、クリントン氏の「私的メール問題」です。
米国には「政府の公文書は、国民の所有物・財産である」という考えがあり、その網の目をくぐるような個人メール使用は、問題と見なされます。また米政府は、公式メールに関して厳しいセキュリティ管理を行っており、組織による監査、使用記録の保管などを義務づけています。