株式会社ラックは9月1日、「インシデント対応ツール(仮)」のプロトタイプが完成したと発表した。同ツールは、同社の緊急対応サービス「サイバー119」の対応強化を目指したもので、標的型攻撃の脅威にさらされた組織の端末情報を収集・解析するためのツール。同社の研究開発部門であるサイバー・グリッド・ジャパンを中心に開発を進め、基本的な機能部分の実装を完了したという。同ツールの特徴として「自動実行プログラムの精査」「検知後の調査分析」「被害組織の環境に合わせたログ取得」「複数PCを対象にしたタイムライン解析」といった要件に対応しており、同社の過去のインシデント対応で得た知見を活用している。今後はいくつかの組織で検証を行って機能改善を図り、本年末をめどに緊急対応現場での本格的な活用を開始し、より迅速かつ的確な事案対応を実現していくとしている。