一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月10日、「ISC BIND 9」にDoSの脆弱性(CVE-2016-1286)が存在するとして注意喚起を発表した。対象となるバージョンは、ISC BINDの「9.9系列 9.9.8-P3 より以前のバージョン」および「9.10系列 9.10.3-P3 より以前のバージョン」。なお、すでにサポートが終了している「ISC BIND 9.0系列から9.8系列」にも本脆弱性の影響を受けるという。本脆弱性を悪用されると、リモートの攻撃者によって named を異常終了される可能性がある。JPCERT/CCでは、該当するバージョンの ISC BIND 9(権威 DNS サーバ、キャッシュ DNS サーバ)を運用している場合は、修正済みバージョンの適用について検討するよう呼びかけている。ISCからは脆弱性を修正したバージョンの ISC BIND が公開されているほか、今後は各ディストリビュータなどからも修正済みバージョンが提供される予定。