ジェムアルト株式会社は1月28日、決済データのセキュリティに関する独自調査の結果を発表した。同調査は、日本、米国、英国、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダ、インド、ロシア、中東、南アフリカのITおよびITセキュリティ専門家を対象に実施したもので、3,773人から回答を得た。調査結果によると、調査対象者の半数以上(54%)が決済データに関するセキュリティ侵害もしくはデータ漏えいを経験しており、その回数を平均すると過去2年間に4回であったという。また、決済データのセキュリティ対策が一元化されておらず、責任の所在は最高情報責任者(CIO)にあるとの回答が28%、事業部門が26%、コンプライアンス部門が19%、最高情報セキュリティ責任者(CISO)が15%、その他の部門が14%であった。さらに、55%は自社の決済データが保管されている、もしくは置かれている場所を知らず、その反面で59%が自社では第三者に決済データへのアクセスを許可していた。同社では、自社の決済データに関するセキュリティ投資、対策、手順がいずれも十分ではないとしている。