工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン4 「超可能犯罪」 第28回「エピローグ:犯罪コンシューマ化時代」 | ScanNetSecurity
2020.06.04(木)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン4 「超可能犯罪」 第28回「エピローグ:犯罪コンシューマ化時代」

事件の後、あいつの笑い声がしばらく耳から離れなかった。でも、あらゆる面から考えて、これしかなかったとオレは納得することにした。

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オレの報告書にR式サイバーシステム社は満足してくれた。だが、大島は依願退職になっただけですんだ。結局、対外的には真相を明らかにしないまま終わった。

夕刻の新宿駅南口、オレは沢近との待ち合わせ場所に向かってサザンテラスを歩いていた。夏の湿気を含んだ風がまとわりついてくる。幸い目指す店はビールのうまいことで有名だ。

事件の後、川原の笑い声がしばらく耳から離れなかった。でも、あらゆる面から考えて、これしかなかったとオレは納得することにした。

理解しなきゃいけないのは、犯人はしょせんコマのひとつでしかないということだ。今までの犯罪は、犯人が重要な役割を果たしていた。そいつがいなければ起きなかったという事件も多いだろう。連続殺人犯や天才詐欺師、窃盗常習犯という連中は、特殊な才能と情熱を持つ職人だったと言ってもいいだろう。そいつが実行犯である必然性があった。

《一田和樹》

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