>>第 1 回から読む
「この漏洩の結果、200人の社員の退職、R式サイバーシステム社の信用は落ち業務にも支障が発生、大島の減俸と降格…そんなとこかなあ。やっぱり、この中だと社員の退職をねらったと思うのが妥当だよなあ」
「全ての可能性を検証しないといけないと思います。R式サイバーシステム社の株価が落ちることが事前にわかっていれば、株で儲けられるでしょう」
「小説ならそういうこともあるだろうけど、リアルの株価は思ったようには動かないものなんだよな。確実なのは会社の広報、IR担当はひどい目に遭うってことくらいだ。でも、それが目的なら他に効果的なやり方があるだろう。叩けば炎上する会社だからなあ」
「大島さんの減俸と降格もそんな犯罪の理由にはならないですよね。大島さんをねらうならもっといい方法がありそうですもんね」
沢近は、もう一度首をひねり、それからビールを呑むとオレと同様に腕組みして考え込んだ。
「あれ? でも、もし漏洩しなかったらどうなったんでしょうね?」
「この漏洩の結果、200人の社員の退職、R式サイバーシステム社の信用は落ち業務にも支障が発生、大島の減俸と降格…そんなとこかなあ。やっぱり、この中だと社員の退職をねらったと思うのが妥当だよなあ」
「全ての可能性を検証しないといけないと思います。R式サイバーシステム社の株価が落ちることが事前にわかっていれば、株で儲けられるでしょう」
「小説ならそういうこともあるだろうけど、リアルの株価は思ったようには動かないものなんだよな。確実なのは会社の広報、IR担当はひどい目に遭うってことくらいだ。でも、それが目的なら他に効果的なやり方があるだろう。叩けば炎上する会社だからなあ」
「大島さんの減俸と降格もそんな犯罪の理由にはならないですよね。大島さんをねらうならもっといい方法がありそうですもんね」
沢近は、もう一度首をひねり、それからビールを呑むとオレと同様に腕組みして考え込んだ。
「あれ? でも、もし漏洩しなかったらどうなったんでしょうね?」