>>第 1 回から読む
「オレもそう思う。でもな。逆なんだよ。こいつは、ダメピッグっていうSNSでアンケートかなんかやって、大量に個人情報を集めた。そしてその中からエリカのシステム部の社員のガキをより分けたんだ。オレは昨日、IDを盗用されたヤツを特定する際に、子供の有無とその子がダメピッグを使っているかどうかを確認しておいた。そこさえクリアすれば後は楽だ。昔と違って、今は特定の条件を満たす個人を探すのは、えらく簡単なことなんだ。1回数円程度の謝礼をもらうために、喜んで個人情報を書き込むバカがいくらでもいる。特にガキはそうだ。おそらく言葉巧みに、ガキの携帯にアプリをインストールさせて、個人情報を抜いて、それをもとに脅したんだろう」
「そんなことできるんですか?」
川崎は半信半疑だ。信じるな、と私は心の中で叫んだ。
「オレはそのアンケートの痕跡も発見したし、回答したヤツも見つけた。エリカのシステム関係者を見つけるためだけのアンケートは確かに存在した。警察が出てくれば、回答者のリストも証拠として押収できると思うんで、それを見れば確認できるはずだ。まあ、アンケートを使ったってのは、オレが気づいたんじゃなくて、中込のガキがしゃべったんだけどね」
私は目の前が暗くなった。やっぱりガキはガキだ。なんでもぺらぺらしゃべってしまう。
「オレもそう思う。でもな。逆なんだよ。こいつは、ダメピッグっていうSNSでアンケートかなんかやって、大量に個人情報を集めた。そしてその中からエリカのシステム部の社員のガキをより分けたんだ。オレは昨日、IDを盗用されたヤツを特定する際に、子供の有無とその子がダメピッグを使っているかどうかを確認しておいた。そこさえクリアすれば後は楽だ。昔と違って、今は特定の条件を満たす個人を探すのは、えらく簡単なことなんだ。1回数円程度の謝礼をもらうために、喜んで個人情報を書き込むバカがいくらでもいる。特にガキはそうだ。おそらく言葉巧みに、ガキの携帯にアプリをインストールさせて、個人情報を抜いて、それをもとに脅したんだろう」
「そんなことできるんですか?」
川崎は半信半疑だ。信じるな、と私は心の中で叫んだ。
「オレはそのアンケートの痕跡も発見したし、回答したヤツも見つけた。エリカのシステム関係者を見つけるためだけのアンケートは確かに存在した。警察が出てくれば、回答者のリストも証拠として押収できると思うんで、それを見れば確認できるはずだ。まあ、アンケートを使ったってのは、オレが気づいたんじゃなくて、中込のガキがしゃべったんだけどね」
私は目の前が暗くなった。やっぱりガキはガキだ。なんでもぺらぺらしゃべってしまう。