>>第 1 回から読む
川崎にも少し状況がわかってきたようだが、まだキャンペーン用サーバからもれた説に固執していてくれている。しっかりしてくれ、川崎。私は心の中で祈った。
「違う。証拠はある」
工藤が答えた。川崎が、えっと声を上げた。私も声をあげそうになった。物的証拠はないはずだ。
「あんたは自分で手帳を見たわけじゃない。別のヤツにやらせたんだ。万が一、社内で中込の手帳を調べているとこを見られれば終わりだからな。中込のガキに、手帳を見てパスワードを送れと命令したんだ」
工藤がまた私を指さした。なぜ知っている、思わず口から言葉が出そうになった。かろうじてこらえた。はったりだ。わかるはずがない。
「子供? いったいなんの話です?」
川崎にも少し状況がわかってきたようだが、まだキャンペーン用サーバからもれた説に固執していてくれている。しっかりしてくれ、川崎。私は心の中で祈った。
「違う。証拠はある」
工藤が答えた。川崎が、えっと声を上げた。私も声をあげそうになった。物的証拠はないはずだ。
「あんたは自分で手帳を見たわけじゃない。別のヤツにやらせたんだ。万が一、社内で中込の手帳を調べているとこを見られれば終わりだからな。中込のガキに、手帳を見てパスワードを送れと命令したんだ」
工藤がまた私を指さした。なぜ知っている、思わず口から言葉が出そうになった。かろうじてこらえた。はったりだ。わかるはずがない。
「子供? いったいなんの話です?」