>>第 1 回から読む
夜遅くなってから事務所に戻り、買ってきた弁当をぼそぼそ食いながらもう一度頭を整理した。ほとんどのシナリオは読めた。だが、まだわからないことがある。
発生した事象を全体を時系列に並べて書いていた時、頭の霧が晴れた。オレは完全に勘違いしていた。犯人がデータの公表を遅らせた理由がわかった。あやうくはめられるところだった。
おそらく犯人は数ヶ月経てば広告代理店のサーバログが廃棄されることを知っていたんだ。もちろん、犯人はキャンペーン用のサーバをクラッキングなんかしていないし、データを盗んでもいない。でも、ログを消さなければならない理由があった。犯人がキャンペーン用サーバではなく、本体サーバをクラックしたことはほぼ間違いない。
問題は、どうやってクラックしたかだ。
・ログに異常はない
・アクセスに当たっては、IDだけでなくアクセス元(どの座席からアクセスしている)の確認も行われている。こちらも異常はない
・外注向けの共用PCにも異常ログはない
夜遅くなってから事務所に戻り、買ってきた弁当をぼそぼそ食いながらもう一度頭を整理した。ほとんどのシナリオは読めた。だが、まだわからないことがある。
発生した事象を全体を時系列に並べて書いていた時、頭の霧が晴れた。オレは完全に勘違いしていた。犯人がデータの公表を遅らせた理由がわかった。あやうくはめられるところだった。
おそらく犯人は数ヶ月経てば広告代理店のサーバログが廃棄されることを知っていたんだ。もちろん、犯人はキャンペーン用のサーバをクラッキングなんかしていないし、データを盗んでもいない。でも、ログを消さなければならない理由があった。犯人がキャンペーン用サーバではなく、本体サーバをクラックしたことはほぼ間違いない。
問題は、どうやってクラックしたかだ。
・ログに異常はない
・アクセスに当たっては、IDだけでなくアクセス元(どの座席からアクセスしている)の確認も行われている。こちらも異常はない
・外注向けの共用PCにも異常ログはない