>>第 1 回から読む
その時、携帯電話が鳴った。夜の10時だ。こんな時間に電話をかけてくる相手はひとりしかいない。
「ヒマなんで、工藤さんは遊びに来るといいと思います」
沢近は、ものすごく身勝手なことをぶつけてきた。
「オレは仕事なんだよ」
「こんな時間に? そうですか、ハッハッハッ」
意味不明の笑い声を残して、沢近は電話を切った。なんとなく胸騒ぎがする。つけっぱなしのPCの画面に目をやると、沢近がものすごい勢いでツイートしていた。
─ なんかヒマかも
バカな野郎どもが、じゃんじゃんリプライを返したようだ。だが、リプライは、オレには見えない。沢近本人にしか見えない。
─ え? 今から会うなんて無理。えー、でもなあ
思わせぶりなツイートが続き、最終的にはヤバイセリフで終わった。
─ うん。じゃあ、DMで携帯番号送るんで、着いたら教えてね
全くもってtwitterで男をあさるバカ女そのものだ。さすがのオレも止めなきゃ、という思いと、嫉妬に近いいらだちを感じて沢近に電話した。
その時、携帯電話が鳴った。夜の10時だ。こんな時間に電話をかけてくる相手はひとりしかいない。
「ヒマなんで、工藤さんは遊びに来るといいと思います」
沢近は、ものすごく身勝手なことをぶつけてきた。
「オレは仕事なんだよ」
「こんな時間に? そうですか、ハッハッハッ」
意味不明の笑い声を残して、沢近は電話を切った。なんとなく胸騒ぎがする。つけっぱなしのPCの画面に目をやると、沢近がものすごい勢いでツイートしていた。
─ なんかヒマかも
バカな野郎どもが、じゃんじゃんリプライを返したようだ。だが、リプライは、オレには見えない。沢近本人にしか見えない。
─ え? 今から会うなんて無理。えー、でもなあ
思わせぶりなツイートが続き、最終的にはヤバイセリフで終わった。
─ うん。じゃあ、DMで携帯番号送るんで、着いたら教えてね
全くもってtwitterで男をあさるバカ女そのものだ。さすがのオレも止めなきゃ、という思いと、嫉妬に近いいらだちを感じて沢近に電話した。