>>第 1 回から読む結果として5人のフォロワーを選んだ。ニュースサイトの主催者、新聞社、ちょっと社会派な雑誌の編集者、ついドルとか言ってるバカなタレント、それに生主だ。テレビ局のヤツも入れたかったけど、あまりにもバカでうるさいのでやめた。私は、翌週もエリカから盗み出した個人情報を公開した。最初はニュースを見るたびに、怖くなったものだが、今ではうれしくなる。つかまりっこない、という自信がわいてくる。全てが思ったように進んでいる。親衛隊も告知に協力してくれている。三週間連続で個人情報をさらした後で、私は解散宣言を出した。親衛隊にも事前の相談をしなかった。これは、不意打ちでなきゃ意味がない。「エリカに充分な鉄槌をくだした。これでいったん潜伏する。エリカに再び鉄槌をくだす時がくれば、また降臨するであろう。さらば同志よ、航海は終わりだ」そうツイートして、すぐにアカウントを抹消した。後に残された連中は、大混乱だった。本当に消えたのかという至極まっとうな疑問から始まって、実は自分がそうだと名乗り出るニセモノ、逮捕されたらしい、エリカの社員らしい、という怪情報が飛び交っている。中には首相の某国訪問に合わせて、ネット上の面倒くさい連中の関心を他にそらすため、という陰謀説もあって、これにはワロタ。でも、思った以上に盛り上がった。逮捕される気配もないし、これでいい。ここで幕引きしよう。あまりやると、あとで面倒なことになる。復讐は、とりあえず終わった。エリカは恥をかき、さんざんマスコミにたたかれた。気分がすっとした。これであいつらも思い知っただろう。>> つづき