歳を取ると、相対的に時の流れが早くなる。光陰矢の如しとはよく言ったもので、前回寄稿してからまさか1年以上が経過してしまうとは思ってもみなかった。
このたび ScanNetSecurity 編集部は多用のため〆切に遅れがちな寄稿者からのスムースな原稿入稿のために「ノリスケ方式」を採用したことを公表いたします。
犯罪が組織化したということは、組織間の連絡や他組織との情報交換が盛んに行われるようになったということだ。言うまでもなく、そのコミュニケーションの中心となっているのはインターネットである。ではどこでそのようなコミュニケーションが図られているのか。
ニュースを始めとしたメディアで毎日のように取り上げられるサイバー犯罪。それらの犯罪の裏にどのようなアクターが存在しているのか。僕が話をする前にちょっと想像してみてほしい。彼らはどんな目的で、どんな環境で攻撃を仕掛けているのか。
ダークウェブの犯罪者コミュニティを巡回するヨハンが、あるロシア人の投稿を見つけた。「α社製造のATMのハッキングモジュール作りました。だれかほしい人いませんか?」
軍司氏の寄稿は、かつてなかったほどの「サイバー・ノワール」と呼べるような濃密な連載となりそうです。