グランプリは Cisco「旧Kenna」~ Interop Tokyo Best of Show Award 2024 セキュリティ部門受賞製品 | ScanNetSecurity
2025.02.28(金)

グランプリは Cisco「旧Kenna」~ Interop Tokyo Best of Show Award 2024 セキュリティ部門受賞製品

 Interop Tokyo Best of Show Award は「技術的新規性」「技術的優位性」「コンセプトの新規性」「動態 / デモ展示をしていること」「訪問審査に対応した説明員のプレゼンの的確さ」「Interop Tokyo の開催日にあわせて製品やサービスが発表されているか」「社会に与えるインパクト」等の項目によって評価される。

特集
Interop Tokyo Best of Show Award 2024 セキュリティ部門受賞製品
  • Interop Tokyo Best of Show Award 2024 セキュリティ部門受賞製品
  • Cisco Vulnerability Management(旧Kenna)(シスコシステムズ合同会社)
  • Cisco Vulnerability Management(旧Kenna)(シスコシステムズ合同会社)
  • Interop Tokyo 2024 会場俯瞰(写真右手は会場内にネットワークを構築する「ShowNet」プロジェクト)

 1994 年の初開催以来、今年で開催 31 回目を迎え、6 月 12 日 (水) から千葉県の幕張メッセで開催されたネットワーク技術の総合展示会「Interop Tokyo 2024 」が 6 月 14 日 (金)、3 日間の開期を終了した。Interop Tokyo 2024 の入場者数は開期の 3 日間合計で 12 万 4,482 人、10 万の壁を突破した昨年開催をさらに上回る 12 万超えとなった。

 Interop Tokyo 2024:12 万 4,482 人
 Interop Tokyo 2023:11 万 9,108 人
 Interop Tokyo 2022: 9 万 635 人
 Interop Tokyo 2021: 3 万 7,707 人
 Interop Tokyo 2020: 開催中止

 この Interop Tokyo の見どころのひとつに、多数の製品の中から「今年の一品」を選定する「 Best of Show Award 」がある。

 このアワードが出展規模等に基づく忖度(金の力にものをいわせて賞をもらうこと)では全くなく、それと正反対のおどろくほど純粋な「ガチ審査」で行われていることは、アワードの存在以上にほとんど知られていない。ごくまともに運営しているから「まともに運営している」と喧伝しなければならない後ろめたさを運営側がまったく持っていないからだと思われる。

 審査が真摯であり過ぎて、少々「圧迫面接」じみた状態になりかねない実態は、以前詳しく「Interop Tokyo Best of Show Award 審査プロセス」という記事に書いたので今回はその詳細は割愛する(なお Interop Tokyo 2021 のみ Best of Show Award の訪問審査はオンライン実施されている)。

 Interop Tokyo Best of Show Award 2024 の総エントリー数は約 170 製品、アカデミズムとメディアで構成される 16 名の審査員が「エントリー企業から提供された情報や PDF 等の資料」「公式 Web サイト」「その他情報」「審査員のうち当該製品に関して実機検証や取材等の経験がある場合その情報」などをもとにして、ひとつずつ審査が行われた。審査はオンラインではなく、対面でほぼ全審査員が集合し約 8 時間かけて実施された。

 「セキュリティ製品」部門には約 50 製品がエントリー、以下 15 の製品とサービスが、訪問を受け、審査員に直接製品をアピールすることができる「ファイナリスト」に選ばれた。

(01)Shisho Cloud (シショウクラウド)(株式会社Flatt Security)、(02)AeyeScan(株式会社エーアイセキュリティラボ)、(03)Juniper Mist Access Assurance(ジュニパーネットワークス株式会社)、(04)ASMチェックアップ(株式会社アズジェント)、(05)Cloud Application Protection Services(株式会社アズジェント)、(06)SecureLayer Browser Extension(株式会社アズジェント)、(07)Check Point Quantum Spark(株式会社アズジェント)、(08)FortiGate-3201F(フォーティネットジャパン合同会社)、(09)FortiGate-901G(フォーティネットジャパン合同会社)、(10)SRX1600/SRX2300 次世代ファイアウォール(ジュニパーネットワークス株式会社)、(11)Trend Vision One - Endpoint Security™(トレンドマイクロ株式会社)、(12)Cisco Vulnerability Management (旧Kenna)(シスコシステムズ合同会社)、(13)Splunk Attack Analyzer(シスコシステムズ合同会社)、(14)Cisco Secure Firewall 4200シリーズ(シスコシステムズ合同会社)、(15)Cisco Multicloud Defense(シスコシステムズ合同会社)

 そして、Interop Tokyo 2024 開催の前の日 6 月 11 日 (火) に、審査員が設営準備中のファイナリスト製品の各ブースを訪問し、1 ブース 15 分程度の訪問審査を行い、受賞製品を決定した。訪問審査はチームに分かれ 13 時開始、訪問後の審議を経て終了は 22 時。

 審査項目は「企画またはアイディア」「機能性」「操作性」「ユーザビリティ」「能力 パフォーマンス」「コストパフォーマンス」「話題性」「期待性」「省電力・省スペース・省発熱」「デザイン」「GX/SDGs」「CX(カスタマーエクスペリエンス)」「AI 活用」。

 これらの審査項目を「技術的新規性」「技術的優位性」「コンセプトの新規性」「動態 / デモ展示をしていること」「訪問審査に対応した説明員のプレゼンの的確さ」「Interop Tokyo 2024 の開催日である 6 月 12 日の当日 / 翌日 / 直前にあわせて製品やサービスが発表されているか」「情報の詳しさ」「社会に与えるインパクト」等の項目によって評価し、Best of Show Award の「グランプリ」「準グランプリ」「審査員特別賞」の 3 つが決定された。

 本年の Interop Tokyo Best of Show Award 2024 の受賞製品と、贈賞理由要旨は以下の通り。

セキュリティ部門 グランプリ

・Cisco Vulnerability Management(旧Kenna)(シスコシステムズ合同会社)
 贈賞理由要旨: 19 種類におよぶ脅威インテリジェンスを活用した新しい防御アプローチを、プレミアムライセンスで 1 アセットわずか 1,000円程度、しかも最小 5 ライセンスから利用可能という敷居の低い形態で提供することや Interop Tokyo 2024 が世界初の動態展示である点が評価された。

Cisco Talos だけではなく X-Force ほか 19 種類のインテリジェンスサービスを統合
99 %の不要な脆弱性を除外する「ノイズリダクション機能」

《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

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