独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月29日、Kontronが提供する「Redmine DMSF Plugin」にパストラバーサルの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。有限会社つくばセキュアネットワークリサーチがIPAに報告を行った。
「Redmine DMSF Plugin」は、プロジェクト管理ソフトウェア「Redmine」にドキュメント管理機能を追加するプラグイン。影響を受けるシステムは以下の通り。
・Redmine DMSF Plugin 3.1.4より前のバージョン
このバージョンには、パストラバーサルの脆弱性(CVE-2024-36267)が存在する。CVSS v3による基本値は8.8。
この脆弱性が悪用された場合、当該プラグインを有効にしている場合、Redmineにログインしているユーザーによって、Redmineの実行権限で可能な範囲で、サーバー上の任意のファイルを取得されたり削除されたりする可能性がある。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。同脆弱性はバージョン3.1.4で修正されている。