独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月8日、セイコーエプソン製プリンタおよびネットワークインターフェイス製品の Web Config における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。横浜国立大学の乃万誉也氏、森井裕大氏、安井浩基氏、佐々木貴之氏、吉岡克成氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
Web Config
セイコーエプソン株式会社が提供するWeb ブラウザ上でプリンタおよびネットワークインターフェイス製品本体の状態を確認、設定変更が可能なソフトウェア Web Config には、複数の脆弱性が存在する。
当該製品は、⼀部のセイコーエプソン製プリンタおよびネットワークインターフェイス製品に導入されており、⼀部の製品では Remote Manager と呼ばれる場合もある。
想定される影響は各脆弱性により異なるが、次のような影響を受ける可能性がある。
・格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2023-27520)
→当該製品の設定画面にアクセスしたユーザの Web ブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される
・クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2023-23572)
→当該製品の設定画面にログインした状態のユーザが、細工されたページにアクセスした場合、当該製品の設定を変更される
セイコーエプソンでは、対策ファームウェアを2023年4⽉以降順次リリース予定で、JVNでは開発者が提供する情報をもとに、対策ファームウェアにアップデートするよう呼びかけている。