株式会社ノートンライフロックは12月9日、「ノートン」ブランドのセキュリティ製品で検知したサイバー攻撃のデータを元に、2021年のサイバー犯罪トレンドの振り返りと2022年のサイバー犯罪トレンド予測を発表した。
同報告書によると、ノートンでは世界全体で1ヶ月に約3億件以上の脅威をブロック、1日に平均900万件以上の脅威をブロックしている。
またノートンでは、世界全体で1ヶ月に平均約420万件のフィッシング詐欺を検知、検知したフィッシング詐欺の数は、2021年10月は約435万件となり昨年同月比278%を記録し増加傾向にあるという。日本においても、2021年7~9月の3ヶ月間で約538万件のフィッシング詐欺を確認しており、主要国別ではアメリカに継ぎ2番目に多い結果となった。
同報告書によると、2021年はWeb上のポップアップ通知等で偽のエラーメッセージを出し、通知にある番号に電話を促し、電話をすると詐欺師が遠隔サポートを申し出、修理とセキュリティ使用料として費用を請求するテクニカル サポート詐欺が特に日本で増加しており、2021年7~9月の3ヶ月間に日本だけで主要国別で1番多い約950万件以上をノートンで検知しており、2番目に多いアメリカとは約800万件の差があった。
同報告書では、2022年以降のサイバー犯罪トレンド予測3選として、「仮想通貨を狙うサイバー犯罪」「人工知能(AI)や機械学習を活用したサイバー犯罪」「コロナのもたらしたデジタルシフトに便乗するサイバー犯罪」を挙げている。