オーストリア戦略政策研究所(ASPI)国際サイバー政策センターの論文によると、中国が国内インターネットガバナンスモデルの輸出を積極的に試みているという。
「中国のサイバービジョン:中国のサイバー空間管理がグローバルなインターネットガバナンスの新コンセンサスを構築しつつある様相」と題するこの論文では、中国がインターネットに対する主権を領土に対する主権と同じように重要なものとみなしているありさまが概説されている。
中国のデータが海外に流出することを制限する最近のデータセキュリティの取り組みにしても、ハイテク巨大企業への締め付けにしても、中国国境内のインターネットを中国共産党(CCP)が管理できるようにしたいという中国指導部の欲望の表れだ。
グレートファイアウォールによる広範な検閲もその一つで、許容できるオンラインコンテンツを規定する新ルールが続々と導入されている(昨日も新たな制限が導入された。セレブがオンラインでファンと交流する際の行動を規制するというものだ)。