独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月27日、Apple社が提供するiOSのカーネル“Jailbreak”(脱獄)につながる脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。現時点で対策方法は公表されていない。影響を受けるシステムは次の通り。・iOS 11 から 13.5 で動作する端末(iOS 12.3 から 12.3.2 および iOS 12.4.2 から 12.4.5 は除く)iOS のカーネルには、カーネル権限でのコード実行が可能となる脆弱性が存在する。この脆弱性を利用して端末を“脱獄”させるツール「unc0ver 5.0」が公開されており、この手法はPointer Authentication Code (PAC) をサポートするCPUを搭載した比較的新しいiOS端末でも有効であることが報告されている。この脆弱性により、悪意のあるアプリを端末にインストールすることで、iOS のサンドボックスや他の保護機構を回避され、任意のコードが実行される可能性がある。JVNでは、Apple から提供される情報を注視し、iOS を常に最新の状態にアップデートするよう呼びかけている。
Google Chrome の InferReceiverMapsUnsafe 関数における Type Confusion の脆弱性(Scan Tech Report)2020.5.26 Tue 8:15