株式会社GRCSは9月27日、「企業の外部委託先管理に関する実態調査」の結果を発表した。これは8月15日から8月16日、20~60代の男女を対象に、インターネットを利用したアンケート調査により実施したもの。有効回答者数は551名。調査結果によると、約7割が外部委託先管理に関して何らかの課題を感じていることがわかった。課題として挙げたのは、「リスクの可視化が困難」が42.6%でもっとも多く、最適な経営判断のためにも委託先におけるリスクを把握したいというニーズが見られる。これに「委託先情報の更新が大変(30.9%)」「委託先が多くすべてに連絡することが大変(28.3%)」が続き、管理業務自体の効率化を求める傾向がうかがえるとしている。外部委託先の管理に使用しているツールでは、「Excel」が57.9%と圧倒的に多く、次いで「紙(31.9%)」が多かった。手動による管理手法が多く、委託先に関する情報を蓄積し集計するに留まっている状況が明らかになった。一方、29.8%は商用ツールを使用していることから、業務の効率化を図りリスク管理を行う傾向も見られるとした。