独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月9日、Apple社が提供する「Boot Camp」のWi-Fi機能に「KRACK」の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これはApple社がセキュリティアップデートを公開したことを受けたもの。影響を受けるシステムは次の通り。・MacBook(Late 2009 およびそれ以降のモデル)・MacBook Pro(Mid 2010 およびそれ以降のモデル)・MacBook Air(Late 2010 およびそれ以降のモデル)・Mac mini(Mid 2010 およびそれ以降のモデル)・iMac(Late 2009 およびそれ以降のモデル)・Mac Pro(Mid 2010 およびそれ以降のモデル)これらに搭載される「Boot Camp」のWi-Fi機能には、状態遷移の不適切な処理に起因して、WPAにおいてハンドシェイク中にNonceが再利用される(一般に「KRACK」と呼称される)問題が存在する(CVE-2017-13077、CVE-2017-13078、CVE-2017-13080)。これらの脆弱性が悪用されると、Wi-Fiネットワーク上の攻撃者によって、WPA unicast/PTK client(あるいはWPA multicast/GTK client)に対してNonceの再利用を強要される可能性がある。JVNでは、Apple社が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。