独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月7日、スマートフォンなどのGPUが統合されたプラットフォームを利用する機器は、WebGLを利用したDRAMへのサイドチャネル攻撃およびRowhammer攻撃(GLitch)を実行される脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。スマートフォンを含むGPUが統合された(CPUとGPUが同じメモリを共有する)プラットフォームを利用する機器は、当該機器のWebブラウザでWebGLを利用させることで「DRAMアクセスに対するサイドチャネル攻撃を実行し、物理的なメモリレイアウトを特定する」および「Rowhammer攻撃を実行し、DRAMの物理メモリを数ビットを反転させる」という異なるタイプの攻撃を組み合わせた「GLitch」を実行される脆弱性(CVE-2018-10229)が存在する。この攻撃により、当該機器で悪意のあるサイトにアクセスした場合、遠隔の第三者によってブラウザが提供するセキュリティ機能をバイパスされる可能性がある。JVNでは対策として、アップデートを推奨している。