NTTデータ先端技術株式会社は10月4日、Apache Tomcatに含まれる脆弱性(CVE-2017-12617)に関する検証レポートを公開した。この脆弱性は、2017年9月21日にJason Shepherd氏によって報告されたもので、HTTPリクエストのPUTメソッドの入力値の検証が不十分であることに起因する。この脆弱性が悪用されると、Apache Tomcatに含まれるリモートからの任意のファイルアップロードが行われる可能性がある。この脆弱性の再現性について、同社の鈴木涼太氏が検証を行った。検証は、CentOS 7.0 64bit上のDocker 1.12.6-32(Tomcat 7.0.81.0)をターゲットシステムとして実施した。サーバ上で実行したいjavaコードを記述したjspファイルをあらかじめ作成しておき、攻撃コードとなるHTTPリクエストを用いて、作成したファイルを攻撃対象サーバへアップロードすることで、ファイル内に記述された任意のJavaコードを攻撃対象サーバ上で実行できるかを試した。検証の結果、宛先サーバー上で任意に指定したjspファイルの配置に成功した。