発電所がサイバー攻撃でダウンし大都市がブラックアウトするのは重要インフラセキュリティにおける定番の想定事例だ。電力会社が対サイバー攻撃に動いているのは当然だが、しかしその内容や実態と、それを伝える資料や報道は存外少ない。あたりまえだ。
昨秋開催された「 Security Days 2021 Fall 」にて東京電力パワーグリッドによる電力会社のセキュリティ対策のアウトラインについて語られる講演が行われた。登壇者は同社サイバーセキュリティセンター 岡部 直 氏だ。なかなかない機会である。取材したことは言うまでもない。