マカフィー株式会社は6月27日、2017年第1四半期の脅威レポート「McAfee Labs脅威レポート: 2017年6月」を発表した。なお、同レポートは英語版であり、同社では日本語版を準備中であるとしている。レポートによると、同四半期にMcAfee Labsが新たに検知したサイバー上の脅威は1分あたり244件、1秒あたり約4件であった。また、同四半期に一般開示されたセキュリティインシデントは301件で、前四半期から53%増加。医療、公共、教育部門がその半数以上を占めた。マルウェア全体では、同四半期の新規サンプル数は3,200万個と増加に転じた。特にモバイルマルウェアが倍増しており、世界での感染率は57%上昇している。特にインドで検知された「Android/SMSreg」により拡散したと思われる不正プログラムの増加が顕著であったという。また、アドウェアの過剰供給により新しいMac OSマルウェアが急増した。またレポートでは、「パスワード窃取マルウェア『Fareit』の起源とその内部での挙動」「マルウェア作成者が利用する検知回避技法の30年にわたる進化の歴史」「検知回避技法としてのステガノグラフィー(電子迷彩技術)の特性」などについても解説している。