独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月9日、Tenable Network Security, Inc.が提供する「Nessus」にクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.4。三井物産セキュアディレクション株式会社の米山俊嗣氏が報告を行った。「Nessus 6.8.0、6.8.1、6.9.0、6.9.1、6.9.2」には、ユーザ権限でログインした攻撃者によってコンテンツを埋め込まれる、格納型のXSSの脆弱性(CVE-2017-2122)が存在する。この脆弱性が悪用されると、ユーザのWebブラウザ上で任意のJavaScriptを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、開発者によると別のXSSの脆弱性(CVE-2017-5179)も発見されているが、最新版「Nessus 6.9.3」で合わせて修正されているという。