マカフィー株式会社は4月17日、2016年第4四半期の脅威レポート「McAfee Labs脅威レポート: 2017年4月」を発表した。レポートによると、同四半期に確認された新しいランサムウェアのサンプル数は900万件を超え、2016年通年で発見されたランサムウェアの合計サンプル数は、前年比88%の増加を記録した。マルウェアでは、新規サンプル数は前期比で17%減少しているが、2016年通年での合計数は6億3,800万個と前年比で24%増加。モバイルマルウェアでは、新規サンプル数は前期比で17%減少しているが、2016年通年での合計数は前年比で99%増加した。Mac OSマルウェアは、新規サンプル数が前期比245%と大幅に増加、2016年通年での合計数の前年比は744%となっている。またレポートでは、「脅威インテリジェンス」と「Mirai」をトピックとして取り上げている。脅威インテリジェンスでは、共有の必要性、脅威インテリジェンスの構成要素、情報源、共有モデル、セキュリティ オペレーションで脅威情報の共有を強化する方法、解決すべき5つの重要な課題(データの量、データの検証、データの品質、データの速度、データの相関分析)について説明している。「Mirai」については、Miraiボットネットと関連のボットについて、アーキテクチャ、内部構造、攻撃経路、進化などを詳しく説明している。