独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月28日、PHPで作成されたWebアプリケーションにメールの送信機能を追加するためのライブラリ「PHPMailer」にOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは5.4。なお、本脆弱性を使用した攻撃コードが公開されている。「PHPMailer 5.2.18 より前のバージョン」には、OSコマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2016-10033)が存在する。この脆弱性が悪用されると、想定される影響はWebアプリケーションの実装によるが、Webアプリケーションの実行権限で任意のOSコマンドが実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。