独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月26日、Wireshark Foundationが無償提供する高機能なネットワークプロトコルアナライザである「Wireshark」のWindows版に任意のファイルを削除される脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは3.6。三井物産セキュアディレクション株式会社の吉川孝志氏が報告を行った。「Wireshark 2.2.3 より前のバージョン」および「Wireshark 2.0.9 より前のバージョン」には、WinSparkleに存在する問題が原因でユーザの意図しないディレクトリやファイルが削除される脆弱性(CVE-2016-7838)が存在する。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。