独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月7日、BSD向けの基本ライブラリ「BSD libc」にバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは8.1。「BSD libc」のlink_ntoa() 関数には、obuf 変数に関する処理が原因でバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2016-6559)が存在する。想定される影響は、攻撃手法やアプリケーションによるライブラリの使用方法に依存するが、最悪の場合はアプリケーションの実行権限で任意のコードが実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、FreeBSD開発者の分析によると、攻撃可能な状態で link_ntoa() 関数が実装されているアプリケーションは存在しないだろうとの見解を示している。