独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月28日、「Apache Tomcat」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これはThe Apache Software FoundationがApache Tomcat向けのアップデートを公開したことを受けたもの。影響を受けるのは、「Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.0.M9まで」「Apache Tomcat 8.5.0から8.5.4まで」「Apache Tomcat 8.0.0.RC1から 8.0.36まで」「Apache Tomcat 7.0.0から7.0.70まで」「Apache Tomcat 6.0.0から6.0.45まで」。なお、これら以前のサポート対象外となってるバージョンも本脆弱性の影響を受ける可能性がある。想定される影響は各脆弱性により異なるが、システムプロパティや登録ユーザ名などに関する情報漏えい、グローバルJNDIリソースへの不正なアクセスなどの影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。最新のバージョンは次の通り。「Apache Tomcat 9.0.0.M10」「Apache Tomcat 8.5.5」「Apache Tomcat 8.0.37」「Apache Tomcat 7.0.72」「Apache Tomcat 6.0.47」。