独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月27日、OpenSSL Projectが提供する「OpenSSL」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これは、OpenSSLがセキュリティアドバイザリを公開したことを受けたもの。今回、「OpenSSL Security Advisory [26 Sep 2016]」により公開された新バージョンは、OpenSSL 1.1.0bおよび1.0.2j。バージョンアップによって、OpenSSL 1.1.0aに存在するメッセージのメモリ割当て処理に解放済みメモリ使用の脆弱性(CVE-2016-6309:重要度「高」)および、OpenSSL 1.0.2iに存在する証明書失効リストの整合性チェックが適切に実装されていなかった問題(CVE-2016-7052:重要度「中」)に対応した。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。