独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月9日、UltraVNCが提供するVNC(Virtual Network Computing)接続の通信を中継するプロキシ「UltraVNC repeater」に、初期設定で接続先 IP アドレスや接続先ポートによる制限が行われない脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.3。「UltraVNC repeater 1.3.0.0 (ultravnc_repeater_1300) より前のバージョン」には、環境設定を原因とする脆弱性(CVE-2016-5673)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者に、初期設定で運用されているUltraVNC repeaterを任意のホストやサービスに接続させられる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、必要に応じて設定を変更するよう呼びかけている。