一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月14日、2016年1月1日から3月31日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCに寄せられたインシデント報告件数は4,587件で、前四半期(3,440件)から33%増加した。インシデントの内訳は「スキャン」が39.9%、「Webサイト改ざん」が30.6%、「フィッシングサイト」が15.6%を占めた。フィッシングサイト全体では、金融機関のサイトを装ったものが55.3%、Eコマースサイトを装ったものが15.0%を占めている。本四半期に報告が寄せられたフィッシングサイトの件数は645件で、前四半期の474件から36%増加し、前年度同期(466件)との比較では38%の増加となっている。活動概要では、「『高度サイバー攻撃(APT)への備えと対応ガイド~企業や組織に薦める一連のプロセスについて』を公開」「制御システムセキュリティ啓発活動~制御システムセキュリティカンファレンス2016を開催」「第12回APCERT合同サイバー演習」をトピックに挙げている。