一般社団法人 日本レコード協会(RIAJ)は11月9日、ファイル共有ソフト「Share」を使用した著作権法違反事件2件の判決について発表した。1件は、Shareを用いてインターネット上に著作権者の許諾なく映像ファイル等を公開していた神奈川県相模原市在住の会社員男性(27歳)を、公衆送信権を含む著作権侵害の疑いで神奈川県中原警察署が捜査し、相模原区検察庁へ送致した事件について、10月15日に相模原簡易裁判所において30万円の罰金刑が下された。もう1件は、同じくShareを用いてインターネット上に著作隣接権者の許諾なく音楽ファイル等を公開していた島根県江津市在住の会社員男性(52歳)を、送信可能化権を含む著作隣接権侵害の疑いで島根県警察本部サイバー犯罪対策室および島根県江津警察署が捜査し、浜田区検察庁へ送致した事件について、10月1日に浜田簡易裁判所において50万円の罰金刑が下された。前者は本年1月にRIAJ会員社が、後者は本年2月に同会員社2社が、それぞれ著作権法違反の容疑で告訴していた。