独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月12日、Actiontec Electronicsが提供する無線LANモデムルータ「Actiontec GT784WN Wireless N DSL モデムルータ」のファームウェアに複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは8.3。「Actiontec GT784WN Wireless N DSL モデムルータ ファームウェアバージョン NCS01-1.0.12 およびそれ以前」には、認証情報(パスワード)がハードコートされている問題(CVE-2015-2904)およびクロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2015-2905)の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者によって、ユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行されたり、任意の操作を実行される可能性がある。また攻撃者は、影響を受けるデバイスを操作することが可能となる。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートするよう呼びかけている。